「波束モデル_(2)」----------------------------------------------------
前回の説明では、\(\phi (x,0)\) を \(Gauss\) 分布で閉じ込めて \(\psi (x,0)\) を作りました。
これは \(\phi (x,0)\) のエンベロープを \(Gauss\) 分布で押さえたことになるので、波数は \(\phi (x,0)\) と同じと思ってしまいます。
しかし、\(Gauss\) 分布で閉じ込めて空間的に限定してしまったので、周期性が無くなってしまいました。
周期性のある関数はフーリエ級数に展開出来て、基本波と高調波(基本波の波数の整数倍の波)の合成で表せて、そのスペクトラム分布は飛び飛びになることが分かっています。
では周期性の無い場合はどうなるのでしょうか?これは連続スペクトルになります。
つまり、波数 \(k_{0}\) 以外の波が組み合わさっていて、その波数は連続にベターっと分布していることになります。これはフーリエ積分で求めることになります。
フーリエ積分はフーリエ級数展開の \(\sum\) を \(\int\) にしてベターっとさせたものと考えれば良いと思います。
具体的には振幅 \(A(k)\) の平面波 \(A(k)\exp (ikx)\) の連続的な重ね合わせと見て、
と表わせます。\(A(k)\) の方は
となります。これを計算すると
ですが、「ガウス波束の前準備」を参考にすると
という結果になりました。これより、
となり、これは \(k=k_{0}\) を中心とした、標準偏差 \(1/(2 \sigma)\) の \(Gauss\) 分布ということです。
これから、
ここで、\(p= \hbar k\) から
となり不確定性関係が出てきました。
つまり、粒子(波束)を狭い領域に閉じ込めようとすると、波数(運動量)の広がりを大きくしなければならないことが分かります。
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