2021年05月28日

これは光行差の問題なのかな?

ブラックホール宇宙物理の基礎」の Kindle 版を勉強していますが、次のような章末問題がありました。これについて考えてみました。

--------------------
問 題 1.4 放射を出す物体が我々に向かって視線方向と角 \(\theta\) を成す方向に速さ \(v\) で等速度運動している場合を考える. この物体の放射を十分遠方から観測 したときの物体の見かけの速さ \(v_{\mathrm{obs}}\) を求 めよ.
--------------------
文章読解力が弱いので、
放射を出す物体が我々に向かって視線方向と角 \(\theta\) を成す方向に速さ \(v\) で等速度運動している場合を考える.
というのが良く分からず、解答をチラ見してしまいました。
横から見た概念図です。
光行差01.jpg
観測者の視線から見た図です。
光行差02.jpg
もう少し具体的に描いてみます。
光行差03.jpg
\(t=0\) で物体と観測者の \(x\) 軸方向の距離を \(D\) とし、\(t=0\) で物体を発した光は観測者に \(t=t_{0}\) に届くとします。ここから


(注: この議論は一つの慣性系内の話なので、ローレンツ変換は必要ないのですが、光速度不変という相対論的要請は考慮しなければなりません。)
次に \(t=\Delta t\) に物体から発せられた光は観測者に \(t=t_{1}\) に届くとします。そうすると、


そして、この \(t_{1}-t{0}\) の間に物体は \(y\) 軸方向に \(v\Delta t \sin \theta\) だけ動きます。つまり、



次図の場合
光行差04.jpg

から


なのですが、


として求めることが出来ます。
posted by T_NAKA at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック