2022年01月26日

「群の勉強をちょっと(7)」を再掲

群の勉強をちょっと(7)」を書きなし再掲します。

テキストは「物理で『群』とはこんなもの」(小野嘉之著・共立出版)を使います。

今回は「組み替え定理」というのをやりますが、群表というのを考えましょう。
群表の例は4元群だと、次のようなものです。

群表.jpg

当たり前の感覚で不思議だとは思いませんが、群表の1つの列あるいは1つの行に着目すると、その中には群の元は一度だけ必ず現れ、二度は現れないことがわかります。
この性質は組み替え定理と呼ばれています。

[簡単な証明]================================
・ある群 \(\boldsymbol{G}= \left\{a_{1},a_{2},\cdots ,a_{n} \right\}\) の1つの元 \(a\) を用いて、\( \left\{aa_{i} \right\}\; \; \; (i=1,2,\cdots ,n)\) あるいは \(\left\{a_{i}a \right\}\) という集合を作る
・この手続きによって群表の1つの行あるいは列ができる
・例えば1つの行の中から2つの要素を取り出し \(aa_{i} = aa_{j}\) (ただし \(k\) と \(j\) は等しくない)であったとする
・左から \(a^{-1}\) を両辺にかけると、\(a_{i} = a_{j}\) となり矛盾
・よって、\(aa_{i}\) と \(aa_{j}\) は等しくない   
=============================================

\(aa_{i}\) などは群の定義から群の元のどれかになるのですから、「群表の1つの列あるいは1つの行に着目すると、その中には群の元は一度だけ必ず現れ、二度は現れない」ということになります。

これは以外と便利な性質のようですね。

今日はこの辺で。。
ラベル:数学
posted by T_NAKA at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック